― 検査時期・費用・注意点 ―
淋病とは
淋病(淋菌感染症)は、淋菌という細菌による性感染症(STD)です。
性器だけでなく、**喉(咽頭淋病)**にも感染することがあり、近年は特に若年層を中心に増加傾向がみられます。
感染しても自覚症状が乏しいケースが多く、知らないうちに他者へ感染を広げてしまう点が大きな問題です。
潜伏期間と検査可能時期
- 潜伏期間:2日~7日程度
- 感染機会から数日経過すれば検査が可能
※無症状でも感染していることがあるため、不安がある場合は早めの検査が推奨されます。
検査・治療について(銀座まいにちクリニック 泌尿器科)
淋病の検査および治療は、保険診療・自費診療のいずれにも対応しています。
費用の目安
【保険診療】
- 診察代(初診料含む)
- 検査代
- 薬代
→ 合計 約3,200円前後
※診療内容・処方薬により変動あり
【自費診療】
→ 合計 12,000円
主な症状と男女差
男性の場合
- 排尿時の痛み
- 尿道から黄色い膿
- 比較的症状に気づきやすい
女性の場合
- おりものの増加・異臭
- 下腹部痛
- 生理症状と似ており、自覚しにくい
放置すると卵管炎・腹膜炎・不妊の原因となるほか、
妊娠中では流産・早産・新生児感染のリスクもあります。
ピンポン感染とは
パートナー間で治ったと思っても再感染を繰り返す状態を指します。
- 片方のみ治療 → もう一方が無自覚感染
- 性行為により再感染
👉 パートナーがいる場合は、必ず同時に検査・治療を行うことが重要です。
淋病は増加傾向にあります
- オーラルセックスの一般化
- 無症状のまま性行為を続けるケースの増加
感染者との性行為による感染率は**約30~40%**とされ、
「必ず感染するわけではないが、決して低くない確率」です。
予防方法
- 性行為(オーラル含む)ではコンドームを正しく使用
- 不特定多数との性行為を避ける
- 定期的なSTD検査
コンドームは淋病だけでなく、HIVなど他の性感染症予防にも有効です。
淋病は何度でも感染します
淋病には免疫がつきません。
- 一度治っても再感染する
- 過去の感染歴は予防にならない
👉 常に予防意識を持つことが重要です。
性行為以外での感染は?
理論上、以下のような経路も可能性はゼロではありません。
- 公衆浴場・サウナ
- トイレの便座
- タオル・衣類の共用
ただし、実際の感染リスクは非常に低いとされています。
それでも気になる場合は、除菌・清潔を心がけましょう。
年齢との関係
20代で増加傾向はありますが、
年齢と感染リスクに直接の因果関係はありません。
淋病は、年齢を問わず誰でも感染する可能性がある感染症です。
治療についての注意点
- 1回の治療で治らないケースも存在
- 自己判断で治療を中断しない
- 医師から「完治」と言われるまで治療を継続する
耐性菌の問題もあるため、必ず医師の指示に従いましょう。
淋菌性尿道炎
原因
淋菌と呼ばれる細菌が尿道に感染することが原因です。
場合によっては、クラミジアと呼ばれる別の細菌にも同時に感染している可能性があります。
症状
比較的男性に症状が多く、感染してから2〜7日程度で症状が現れることがあります。
女性の場合、自覚症状がない場合が多く気付かないため発見が遅れるケースもあります。
男性:尿道のかゆみや激しい痛み、ドロドロとした薄い黄色の膿
女性:おりものの増加や異臭、腹痛(腹膜炎に進行した場合)
クラミジア性尿道炎に比べると発症までの期間が短く、症状が強いとされていますが、個人差があり、症状のみで原因の菌を特定するのは困難です。
検査
尿検査にて淋菌に感染していないかどうかを調べます。
院内では簡易的な検査を行うと同時に、検査会社にて淋菌に特徴的な遺伝子を増幅する精度の高い検査で確定診断を行います。
当院では、検査の精度が低いため即日の検査は行っておりません。
治療
淋菌に感染したら 基本的に自然に治ることはありません。
自覚症状がない場合もしっかり治療を受けることが大切です。
淋菌性尿道炎が症状や院内での簡易的な尿検査で疑われる場合には、検査結果が出る前にクリニック受診当日から治療を開始します。
抗生物質の内服や点滴を行います。
淋菌は抗生物質に対して耐性があり、効きにくいことがあります。症状や尿検査の結果を参考に抗生物質の変更を行うことがあります。
治療後3週間ほど経過してから、菌が完全に体からいなくなったことを確認する再検査が推奨されます。
咽頭淋病
原因
淋菌と呼ばれる細菌がのどの粘膜に感染することが原因です。
場合によっては、クラミジアと呼ばれる別の細菌にも同時に感染している可能性があります。
症状
咽頭痛(のどのいたみ)や痰などが主な症状です。
人によってはあまり症状がでなかったり、 風邪と似た症状のため風邪だと思って来院したら淋病だったことが判明することもあります。喉の見た目だけでは分からないことが多いので、少しでも疑わしい場合は医師にご相談ください。
検査
うがい液にてクラミジアに感染していないかどうかを調べます。
治療
淋菌性尿道炎と同じで、抗生物質を飲んで治療します。
また、抗生物質が効きにくいことがあるため完治させるために点滴での抗生物質を追加で行うことがあります。
淋病治療における注意点
・抗生物質の治療効果は100%ではありません。そのため、薬を飲み終えてから2~3週間後にもう一度検査を受けていただきます。再検査でクラミジアが体内からいなくなったことを確認して完治となります。治療期間は最短で1ヶ月程度となります。
・再感染の可能性があります。特定のパートナーがいる場合、パートナーにも一緒に治療を受けていただくことが望ましいです。
・薬とアルコールを同時摂取すると効き目が弱まったり、下痢などの副作用が出たりすることがあります。