亀頭包皮炎とは、亀頭およびそれを覆う包皮に炎症が起こる疾患です。
細菌やカンジダなどの真菌(カビ)の感染、洗浄時の摩擦などが主な原因となります。
炎症が進行すると、赤み・かゆみ・痛みが強くなり、日常生活に支障をきたすことがあります。
山本医院では、亀頭包皮炎の診断および塗り薬・内服薬による治療を行っています。
主な症状
- 亀頭・包皮の赤み、かゆみ
- 斑点(ぶつぶつ)、ヒリヒリした痛み
- 恥垢(アカ)の増加、黄色っぽい分泌物
- 悪化すると膿が出たり、ただれを生じることもあります
原因
1. 細菌・真菌(カンジダ)感染
亀頭と包皮の間は湿気がこもりやすく、細菌や真菌が繁殖しやすい環境です。
2. 洗いすぎ・摩擦
亀頭包皮炎の**最も多い原因の一つが「洗いすぎ」**です。
陰部は非常にデリケートなため、強く洗うことで皮膚バリアが壊れ、炎症を招きます。
3. 性行為による刺激
性行為による物理的刺激や、不衛生な状態での性交渉により発症することがあります。
4. 包茎によるリスク増加
特に真正包茎では通気性が悪く、汚れや湿気がたまりやすいため、発症リスクが高まります。
5. 旅行時の環境変化
普段使わないボディソープや洗いすぎにより、炎症を起こすケースもあります。
検査について
すべての方に検査を行うわけではありませんが、必要に応じて以下を実施します。
- 患部のぬぐい取りによる培養検査(細菌・真菌の特定)
- 尿検査、血液検査(炎症の程度、治りにくい原因の確認)
治療方法
原因に応じて治療を行います。
- 細菌性:抗生物質の塗り薬
- 真菌性:抗真菌薬(カビ治療薬)
- 非感染性:抗炎症薬、皮膚保護剤
症状により複数の外用薬を併用することもあります。
糖尿病がある方へ
尿糖が多いと治癒が遅れることがあります。
必要に応じて糖尿病治療の見直しを行う場合があります。
治療費用
亀頭包皮炎は健康保険が適用される保険診療です。
自由診療ではありませんので、安心して受診いただけます。
予防方法
- 包皮を無理のない範囲でめくり、ぬるま湯で優しく洗う
- 洗浄は泡でなでる程度に留める
- 通気性の良い下着を着用する
- 睡眠不足やストレスを避け、免疫力を保つ
包茎手術は必要?
真正包茎の場合、亀頭包皮炎を繰り返す可能性があります。
尿路感染や性生活への影響がある場合は、包茎手術を検討する選択肢もあります。
早期治療をおすすめする理由
亀頭包皮炎は放置すると悪化しやすい疾患です。
潰瘍化や強い痛みを伴うこともあるため、自然治癒を期待せず、早めに医師へ相談しましょう。
小児・思春期の亀頭包皮炎
亀頭包皮炎は成人だけでなく、小児や思春期の男児にも起こります。
無理に包皮をむくのではなく、成長段階に応じたケアと保護者のサポートが重要です。
自己判断・市販薬使用の注意
自己判断で市販薬を使用すると、症状を悪化させる可能性があります。
併用禁忌や基礎疾患との関係もあるため、必ず医師に相談してください。
日常生活での注意点
- ゴシゴシ洗わない
- 蒸れを防ぐ(サイズに余裕のある下着)
- 治療中は性交渉を控える
まとめ
亀頭包皮炎は、正しいケアと早期治療で改善が期待できる疾患です。
違和感を覚えたら、恥ずかしがらず医療機関を受診しましょう。