マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症について

概要

マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症は、マイコプラズマ科に属する細菌によって引き起こされる感染症です。
これらの細菌は細胞壁を持たないという特徴があり、一般的な抗菌薬が効きにくい場合があります。

ヒトに感染する主な病原体は以下の4種類です。

  • マイコプラズマ・ホミニス
  • マイコプラズマ・ジェニタリウム
  • ウレアプラズマ・ウレアリティカム
  • ウレアプラズマ・パルバム

主に泌尿生殖器に感染し、性感染症(STI)の一種として扱われることが多いですが、咽頭感染や全身性の症状を引き起こすこともあります。

原因・感染経路

多くは**性行為(オーラルセックスを含む)**によって感染します。
そのため、性的に活動的な成人に多くみられます。

一方で、以下のような経路での感染も報告されています。

  • 出産時に母親から新生児への垂直感染
  • 泌尿生殖器に常在菌として存在し、症状を起こさないケース

つまり、感染=必ず発症するわけではありません。

検査について

マイコプラズマ・ウレアプラズマの検査には、以下の方法があります。

  • 尿検査
  • 咽頭スワブ
  • PCR検査(遺伝子検査)
  • 細菌培養検査

当院で行っている検査

  • 2種検査:培養検査
  • 4種検査:PCR法(菌のDNAを増幅して検出)

PCR法は精度が高く、より正確な診断が可能です。
感染機会から24時間以上経過していれば検査可能です。

  • 検査結果:7
  • ※保険適用外(自費検査)

検査料金

  • 2種検査
    (マイコプラズマ・ホミニス、ウレアプラズマ・パルバム)
    ▶ 11,000
  • 4種検査
    (マイコプラズマ・ホミニス、マイコプラズマ・ジェニタリウム、
    ウレアプラズマ・ウレアリティカム、ウレアプラズマ・パルバム)
    ▶ 165,000

検査をおすすめする方

マイコプラズマ・ウレアプラズマは、2012年から日本でも検査可能となった性感染症です。
無症状でも感染していることがあります。

以下に当てはまる方は検査をおすすめします。

  • 感染の可能性がある行為があった
  • クラミジア・淋病は陰性だが、軽い尿道炎症状が続いている
  • 咽頭への接触行為があった

※クラミジアや淋病と同様、咽頭感染の可能性もあります。

治療方法

治療には抗生物質を使用します。

主に使用される薬剤:

  • マクロライド系抗生物質
  • テトラサイクリン系抗生物質

主な副作用

  • 腹痛
  • 下痢などの消化器症状
  • めまい など

治療費

使用する薬剤により異なりますが、
8,800円〜11,000円程度です。

効果判定(治癒確認検査)

抗菌薬を適切に服用しても、耐性菌により1回の治療で完全に治らない場合があります。
そのため、治癒確認検査は非常に重要です。

  • 治療終了後 2週間以上あけてからの検査を推奨しています。

※PCR検査は非常に感度が高く、治療後すぐに検査すると
死滅した菌のDNAを検出し、偽陽性となる可能性があるためです。

予防方法

  • オーラルセックスを含む性行為の際は、コンドームを正しく使用する
  • 不特定多数との性的接触を避ける

これらにより、感染リスクを大幅に下げることができます。