尿道炎
尿の通り道である尿道に感染・炎症が起きている状態です。
尿道炎は男性に多い病気です。男性は尿道が約20cmあるのに対し、女性は約5cmしかなく、女性の尿道に限局して炎症が起きるのは極めて少ないです。感染の原因によってクラミジア性尿道炎、淋菌性尿道炎、それ以外の非クラミジア性非淋菌性尿道炎に分類されます。
女性が感染していても症状が少なく、気づかないまま性行為で移ることが多い病気です。クラミジア、淋菌、マイコプラズマ、ウレアプラズマ等による感染は性病として当院で検査、診断、治療が可能です。
性的サービスを利用したり、不特定多数のパートナーがいたりする場合は特に注意が必要です。
尿道炎になる原因
クラミジア性尿道炎
オーラルセックスを含む性交渉により、尿道の出口より侵入したクラミジア(C.トラコマティス)に感染することが原因です。クラミジア感染症は性病の中では最も多く、若い世代のでは10%程度が感染しているという報告もあります。
淋菌性尿道炎
クラミジア同様、オーラルセックスを含む性交渉により、尿道の出口より侵入した淋菌に感染することが原因です。
その他の尿道炎
原因がクラミジアや淋菌ではなく、大腸菌やウレアプラズマ、マイコプラズマ、ウイルス、トリコモナス原虫等の感染が原因です。
(非クラミジア性非淋菌性尿道炎)
尿道炎の症状
淋菌性尿道炎の場合、排尿時の痛み、尿道からの白っぽい膿が多く見られます。女性の場合は、下腹部痛がある、おりものが増えるなどの症状がある場合がありますが、無症状のことも多い病気です。
一方、クラミジア性尿道炎やその他の尿道炎の場合はそこまで症状は強くなく、むずむずする、尿が出にくいなどの違和感程度が続く場合が多いです。症状がほとんどない方も多いです。女性の場合はクラミジア性卵管炎になり不妊の原因となる可能性があります。
疑わしい行為があってから、症状が出るまでの期間は、クラミジア性の場合は1〜3週間、淋菌性の場合は2〜9日間あります。
排尿時痛、排尿時違和感だけでなく、のどの痛みや違和感、灼熱感などの咽頭炎症状がある場合、咽頭クラミジア、淋菌の可能性もあります。いわゆる普通の風邪と見分ける必要があります。
尿道炎の検査および診断
上記症状がある場合、尿検査や分泌物を用いて、クラミジアや淋菌の検査が行えます。症状がない場合や定期的な検査の淋菌、クラミジアおよびマイコプラズマやウレアプラズマの検査は健康保険での検査ができず、自費診療となります。
のどの症状があり、クラミジア、淋菌感染が疑わしい場合、喉のうがい液でも検査を行うことができます。
尿道炎の治療法
原因によって治療に用いる薬剤が異なります。
クラミジアの場合はアジスロマイシンという抗生剤の内服治療となります。
淋菌の場合はロセフィンという抗生剤の点滴注射による治療となります。
その他の原因の場合は対応した抗生剤の内服治療となり、それぞれ治療方法が異なるため医師にご相談ください。
近年、抗生剤の効果がない菌(耐性菌)が増えており、一度目の治療で治りきらない場合があります。その場合は別の抗生剤を内服して治療します。
性感染症が原因となっている場合には、パートナーと一緒に治療を行うことが重要です。一方が治療を行なっても、相手が感染している状態では、再度感染してしまいます。(ピンポン感染といいます)
オーラルセックスでも感染してしまうためコンドームの使用だけでは完全に予防することはできません。自分が感染している可能性がある場合には、速やかに受診し適切な治療を受けましょう。「感染しない」と同時に「感染させない」意識が大切です。
住所:〒116-0001
東京都荒川区町屋4-8-4
最寄駅 都電荒川線 東尾久三丁目駅から徒歩3分
電話番号 03-3895-5365
※土曜日の診療時間は12時まで行っております。
休診日:土曜午後・日曜・祝日
住所
東京都荒川区町屋4-8-4
電話
診療項目
内科・消化器内科・皮膚科・泌尿器科・各種検診
診療時間
平日 9:00 ~ 12:30 16:00 ~ 19:00
土日祝日 9:00 ~ 12:00
休診日
土曜午後・日曜・祝日