荒川区町屋・東尾久付近の内科【山本医院】です。今回は泌尿器科について解説します。
泌尿器科とは尿の生成・排尿に関わる臓器（腎・膀胱・尿管・尿道）や精巣・陰茎・前立腺など男性特有の臓器の大半の病気を扱うことのできる診療科目です。取り扱う病気の種類は、一般的には、前立腺癌や膀胱癌、腎細胞癌、陰茎腫瘍といった悪性腫瘍、前立腺肥大症、尿路結石、膀胱炎、尿道炎、頻尿、尿失禁、性感染症（クラミジア、淋菌感染症、性器ヘルペス）、神経因性膀胱、ED（勃起不全）など良性疾患が挙げられます。
尿が出にくい（排尿障害）、もれる（尿失禁）、ちかい（頻尿）、尿をするときに痛みを感じる（排尿痛）、尿の色が赤っぽい（血尿）といった症状が見られるときや、男性で勃起力が弱い等で悩んでいる方は泌尿器科を受診することをお勧めします。
オシッコは体の健康状態を表す大事なサイン？
尿は血液が腎臓でろ過されることでできる老廃物であり、腎臓から尿管を通過し、膀胱にたまり、尿道から体の外に排泄されます。尿に異常があるということは、腎臓や尿管、膀胱に重大な病気が隠れている可能性が考えられます。そして、尿はただの老廃物として排出されるだけでなく、体の異常を教えてくれる重要な情報源なのです。
こんな症状が出たら泌尿器科を受診しよう
- 尿が出にくいと感じる ⇒ 排尿障害
- 尿をしたのに残っていることがある ⇒ 残尿感
- 尿をする回数が多いと感じる ⇒ 頻尿
- 尿がもれる ⇒ 尿失禁
- 尿をした時、痛みを感じる ⇒ 排尿痛
- 尿の色が赤っぽい ⇒ 血尿
またこれらの症状のほかに
- 検診で尿に潜血反応が出ているといわれた
- 検診で前立腺の精密検査をするようにいわれた（前立腺の腫瘍マーカが高いなど）
などの場合には、泌尿器科の受信がお勧めします。
泌尿器系の代表的な症状
血尿/排尿痛/頻尿/残尿感/排尿困難/尿が出ない（尿閉・無尿）/尿がにごる（膿尿）/尿失禁/勃起障害などがあります。
血尿
血液をろ過し、きれいにするためにある「腎実質（じんじっしつ）」または、腎臓かで分泌された尿が通る管である「尿路」のいずれかの部位から出血があり、尿中に血液が混ざっている状態です。出血量が少ない場合、尿の外観は正常と変わりなく、顕微鏡検査で尿中の赤血球を認めることがあります（顕微鏡的血尿）。
これに対して血液が混ざっていることが見てわかるものを肉眼的血尿といいます。血尿の場合には、腎臓から膀胱までの泌尿器系臓器の病気の可能性があります。
排尿痛
排尿時、尿道または膀胱部が熱く感じる、痛みがある場合があります。頻尿などの他の排尿症状を合併することも多々あります。 男性の場合、女性に比べ尿道が長いため，排尿時の痛みが起きる時期によってある程度、原因がわかることがあります。
頻尿
排尿の頻度が多くなった状態のことです。一般的には、１日の排尿回数が10回を越えるものをいいます。成人の排尿回数は1日4～6回で、そのうち夜間の排尿は0～1回位といわれています。
また、様々な疾患で生じる症状ですが、50歳以上の男性の場合、前立腺肥大症が原因となることが多いです。
女性の場合、頻度として多いものは急性膀胱炎による膀胱の刺激によるものや、膀胱の神経異変のために頻尿になっている神経因性膀胱などがあります。
残尿感
膀胱刺激症状の一種で、排尿後に違和感を覚えます。
男女を問わず、多種多様な原因が考えられますが、50歳以上の男性の場合、前立腺肥大症が原因といわれ、女性の場合は、急性膀胱炎による膀胱刺激によるものが多いです。また、男女に関係なく神経因性膀胱が原因の可能性もあります。
排尿困難
通常、力まずとも尿が排出され、短い時間で排尿は終わります。しかし、排尿が障害され、努力を要する状態のことを排尿困難と呼びます。
尿が出ない（尿閉・乏尿・無尿）
尿を排出できない状態を尿閉といいます。完全尿閉と少量の尿の排出はできるがほとんどは残尿として残ってしまう不完全尿閉に区別されます。無尿とは1日の排出量が100ml以下の子尾を言い、乏尿は1日の排出量が400ml以下のことです。
尿失禁
自身で排尿が制御できない状態のことを言います。トイレが間に合わず漏れてしまったり、くしゃみや咳などの衝撃で尿が漏れることもあります。おなかに力が入ったときにオシッコが漏れる腹圧性尿失禁などの疾患もあります。
尿がにごる（膿尿）
尿中に白血球が多く混ざり合い、尿混濁を示している状態で、尿路に炎症を起こしています。 男性の場合は尿道炎、女性の場合は、膀胱炎が原因が考えられます。
勃起障害
性交時に有効な勃起状態にならない、満足な性交が行えない状態のことを指します。 一般的に、性交の機会の75％以上で性交が行えないものを勃起不全と呼ばれています。
まとめ
以上、泌尿器科についてまとめました、先にもありましたが、尿の排出は体の状態異常を示すサインとして、重要な情報を持っています。普段の生活で尿において、不安な点や不信感がある場合にはすぐに、泌尿器科で相談することをお勧めいたします。
荒川区町屋・東尾久付近の【山本医院】では泌尿器科での診療も行うことができます。一度【山本医院】にご相談ください。