皮膚の一部が盛り上がっている「腫瘍」の一種で、小さなできものです。
目で確認できるので「できているのに気付かないこと」は起きにくいですが、目立つものだからこそ、いぼができる箇所によっては人目が気になったり、あるいは日常生活に支障をきたすことになることから個人差が顕著です。
目立たない場所・影響の少ない場所にできた場合であれば「気にならない」ですが、目立つ場所や邪魔な場所にできた場合、日常生活の様々な面において影響が出ます。
いぼはいくつかの種類に分類できます。
大きな分類としては下記になります。
尋常性疣贅は、手指や手の甲、爪の周り、膝、足の裏など、皮膚が摩擦や圧力を受けやすい部位にできるケースが多いです。
粗い表面を持ち、肌色や灰色をしていることが多いですが、時には黒い点々が見られることもあります。
一つだけでなく、複数のいぼが同時に発生することもあります。
基本的には良性で、一般的に健康に対して深刻なリスクをもたらすことはありません。
ただし、場所や大きさによっては見た目や日常生活への影響を及ぼすことがあり、また他の人との接触によって広がることがあります。
自然に消失することもありますが、治療が必要な場合もあります。
顔、特に眉間やまぶたの周りや手の甲、手指、膝などの平坦な皮膚の部位など肌の表面に平らな形状であらわれるため、「平らないぼ」とも呼ばれます。
一般的には直径が数ミリから数センチになり、色は肌色または淡い茶色をしています。
手指や手のひらの皮膚の角質層にできるいぼです。
性行為によって感染する性器にできるいぼです。
性行為だけでなく、HPVの感染によっても広がることがある。
いぼの主な原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)による感染です。
HPVは、皮膚や粘膜に感染するウイルスの一群であり、さまざまなタイプがあります。
それらの特定のHPVタイプが、皮膚の上皮細胞に感染することでいぼが形成されます。
HPVは、直接の接触や感染した人が触った表面を介して広がることがあります。
例えば、感染した人のいぼを触った手で自分の皮膚を触ることで自己感染することがあります。
また、感染した人との接触や感染した場所(公共のプール、シャワーや更衣室など)を共有することによっても感染が広がることがあります。
種類によっては異なるHPVタイプが関与しており、上述したように尋常性疣贅や扁平疣贅など、異なる部位にできるいぼがありますが、HPVに感染しているだけで必ずしもいぼが発生するわけではありません。
感染しても免疫系によってウイルスが抑えられ、いぼが発生しないこともあります。
いぼは通常肌色または灰色をしており、表面はざらざらしています。
特定のいぼタイプによっては、黒い点々が見られることもあります。
小さな突起物から大きな腫瘤まで様々な形状とサイズがあり、一般的ないぼは直径数ミリから数センチになります。
特定の部位によくできるもので、一般的ないぼは、手指、手の甲、足の裏、膝など、摩擦や圧力のかかる場所に多く見られます。
扁平いぼは顔や手の甲に好んでできる傾向があります。
爪周囲いぼは手指の爪の周りや爪の下にできることがあります。
一つだけでなく、複数のいぼが同時に現れることがあり、いぼを触ったりこすることで、他の部位に自己感染を起こす可能性があります。
また、いぼは徐々に成長することがあります。
巨大化することもありますが、一部のいぼは自然に消失することもあります。
痛みに関しては通常痛みを伴いませんが、いぼが摩擦や圧力を受ける場合に痛みを引き起こすことがあります。
特に疣贅(爪周囲いぼ)は、爪の成長による不快感や痛みを引き起こすことがあります。
いぼの治療法は、いぼの種類、大きさ、場所、数、患者の健康状態などによって異なります。
いぼを溶かすための薬品を使用する方法があります。
いぼの表面に薬を塗布することで、いぼを柔らかくし、治療することができます。
液体窒素を用いていぼを凍結し、凍結した組織を取り除く方法です。
凍結によっていぼの細胞が壊れ、下から非感染細胞が新たに出てくることで、いぼの組織が自然に剥がれます。
多くのいぼ、特に尋常性疣贅や扁平疣贅、脂漏性角化症の治療によく用いられます。
液体窒素療法を行った後は皮膚が色素沈着し、やや茶色になります。6か月程度でほとんど気にならなくなる程度に薄くなりますが、薄く残る方もいます。
レーザーを用いていぼの組織を焼灼する方法です。
レーザー療法は、複数のいぼを一度に治療する際や大きないぼの除去に有効です。
電気を用いていぼの組織を焼灼し、除去する方法です。
主に尖圭コンジローマに使用されます。
大きく・頑固ないぼや他の治療法が効果的でなかった場合に、手術による切除が行われることがあります。
いぼの予防法としては、複合的な対策にて予防する考え方が主流です。
主な予防法としては、下記になりますが、一つだけを実践するのではなく、複数の対策を実践することが一般的です。
手洗いを頻繁に行い、清潔な状態を保つことが重要です。
特に公共の場所(プールやシャワー、更衣室など)から帰った後は手洗いをしましょう。
感染が疑われる場合や他の人がいぼを持っている場合には、直接の接触を避けるようにしましょう。
皮膚に損傷がある場合は、清潔に保ち、傷口を保護することが大切です。
割れた爪や皮膚の下にいぼができることもあるので、特に手指の周囲に注意しましょう。
他の人と共有するタオルや靴、靴下などの物品は清潔に保つようにし、特に感染のリスクがある場合は個別に使用することをお勧めします。
足の皮膚を乾燥させることで、感染のリスクを減らすことができます。
足が湿った状態はウイルスの感染を促進することがあります。
免疫力の強化は、いぼの発生や拡大を防ぐのに役立ちます。
健康な食事、適度な運動、十分な睡眠などを心掛けましょう。
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