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水虫


水虫とは、カビの一種である「白癬菌」が繁殖することで生じる皮膚疾患です。

「水虫」と呼ばれることが多いですが、原因菌である「白癬」が正式名称です。

足の指の間や爪の周りに生じることが多いその理由は、皮膚の一番外側の各層に白癬、つまりはカビが生えてしまうからです。

白癬の特徴として、湿度、さらには暖かい環境を好むことから、足の指の間や爪の周辺は、白癬にとって「好ましい環境」となっています。

結果、水虫が発生します。

水虫は、男性に多いと思っている方も多いのですが、症状に個体差はありません。

そのため女性でも水虫になる方もいます。


症状

初期症状として、足の指の間が白くなる傾向にあります。

皮膚がふやけたり、足の裏に小さな水泡ができることもあります。

足の裏やかかとの場合、皮膚が厚くなり、ガサつく傾向もあります。

一般的な症状としてはかゆみです。

他にも赤み、ひび割れが生じるケースもあります。

感染が進行すると、爪が変色したり厚みに影響を与えるケースもあります。

これは、爪白癬と呼ばれている症状へと発展している可能性があります。

「水虫」はあくまでも足にできるものですが、白癬が爪に感染すると、爪がボロボロになります。

爪白癬が悪化すると爪がボロボロになるだけではなく、爪が分厚くなったり、変形したり、自分で靴を履くことができなくなることもあります。

ちなみに水虫と間違いやすい症状として乾せん、掌蹠膿疱症、接触皮膚炎、汗疱が挙げられます。

原因

水虫の原因は白癬です。

白癬菌が角質層に寄生することで「水虫」となるのですが、カビ同様、皮膚に生えてしまうものです。

つまり、他人から移されるだけではなく、白癬が好むとされる湿度70%以上、温度15℃以上の状態を長時間作ると、カビとして発生してしまうリスクがあります。

また、自発的な白癬だけではなく、移されることで水虫となるケースもあります。

例えば、公共施設や共有具に白癬があるケースは珍しくありません。

水虫の患者が素足で歩く、あるいは皮膚が剥がれ落ちることで、これを他の人が踏めば、白癬が移ってしまいます。

もちろんその場ですぐに水虫となるのではなく、付着した白癬がそのまま皮膚に入り込み、繁殖することで「水虫」となってしまいます。

予防法

水虫の予防法として、まず挙げられるのが風通しです。

靴下やストッキング等、風通しの悪いものは白癬が繁殖しやすい環境を作りやすいです。

靴下やストッキングはエチケットとしての役割もあることから、「装着しない」という選択肢が難しいのですが、風通しの良さを意識し、稀に着脱するだけでも水虫の予防効果が期待できます。

清潔に保つことも水虫の予防です。

汗、汚れが残ると皮膚はアルカリ性環境となりますが、実はアルカリ性環境も白癬が好む環境です。

清潔を保ち、弱酸性の環境を保つことで白癬の繁殖を防ぎます。

他にも、足の指が重なりやすい人は五本指ソックスを履いたり、家にいるときくらいは裸足になるだけでも白癬の繁殖防止に役立ちます。

治療

水虫の治療法はいくつかの方法が挙げられます。

ここでは比較的多く用いられる治療法をご紹介しましょう。

ただし、いずれの方法であっても、水虫の治療は症状の改善に時間がかかることがありますので、継続的な処置が重要です。

自己治療に不安がある場合や症状が悪化している場合は、早めに医師に相談し、専門的なアドバイスを受けることをおすすめします。

抗真菌薬の外用剤

水虫の初期段階や軽度の場合は、市販の抗真菌薬の外用剤(クリーム、ローション、スプレーなど)を使用することがあります。

これらの薬は真菌の増殖を抑えるはたらきがあり、感染部位に直接塗布します。

処方箋が不要なものもありますが、医師に相談して適切な薬剤を選ぶことが重要です。

抗真菌薬の内服剤

水虫が広範囲に広がっている場合や外用薬の効果が不十分な場合、医師によって抗真菌薬の内服剤を処方されることがあります。

これらの薬は体内から真菌を撃退する効果があります。

保湿剤

水虫治療中は、感染した皮膚が乾燥することを防ぐために保湿剤を使用することが勧められる場合もあります。

衛生対策

水虫は感染性が高いため、感染を広げないようにするために衛生対策が重要です。


例えば、感染した靴や靴下をきちんと洗浄し、他の人と共有しないようにする、自分のタオルやシーツを他の人と分けるなどの対策が含まれます。

爪に対する治療

爪に感染が及んでいる場合は、爪を薬剤で治療することが必要になることがあります。

爪の厚みや重症度によっては、医師による専門的な処置が必要な場合もあります。

水虫の合併症

水虫で懸念される合併症としては、主に下記が挙げられます。

予防法と合わせてご紹介しましょう。

二次感染

水虫によって引き起こされたかゆみやひび割れなどの症状が悪化し、かきむしることで皮膚に傷がついたり、細菌が侵入して皮膚感染症が発生する可能性があります。

皮膚を傷つけないよう気を付けましょう。

蜂窩織炎

二次感染によって細菌が深部の皮膚組織に侵入し、炎症が広がることで、蜂窩織炎と呼ばれる重篤な細菌感染症が発生することがあります。

症状を招かないためにも、早期治療・対策が求められます。

爪の変形

水虫が爪に感染すると、爪の色や形状が変わることがあります。

進行すると、爪が厚くなり、凹凸が生じることがあります。

他の部位や他人への拡散

放置したり治療を怠ると、感染した部位から他の部位に真菌が拡散したり他の人に感染を広げることがあります。

手で足の水虫部位をかいたり触ったりすることで、手の指に感染が広がる可能性もあるなど、水虫は非常に伝染性が高いため、水虫を自覚している時には周りに感染させないよう気を配ることも大切です。

再発予防と感染拡大の防止

水虫を治療した後に気を付けるべきは再発予防です。

そこで再発を予防するために心がけるべき点もいくつかご紹介しましょう。

足の清潔を保つ

水虫の感染を防ぐためには、足を清潔に保つことが重要です。

毎日シャワーやお風呂で足を洗い、特に指間の水気をよく拭き取るようにしましょう。

適切な靴と靴下を着用する

通気性の良い靴と吸湿性のある素材の靴下を着用することで、足の湿気を軽減することができます。

特にスポーツや運動をする際は、汗をかきやすいので、適切な運動靴と靴下を選ぶようにしましょう。

靴を交互に履く

同じ靴を毎日履くと、中の湿気や汗が蒸れて真菌の増殖を促進する可能性があります。

靴を交互に履くことで、靴の中がよく乾燥し、感染のリスクを低減させることができます。

公共のシャワーやプールではサンダルを着用する

公共のシャワーやプール、温泉などでは、サンダルを着用することで感染を防ぐことができます。

脱毛を控える

足の毛を剃ったり脱毛したりすることで、皮膚が傷ついて感染しやすくなることがあります。

可能な限り脱毛を控えることが良いでしょう。

感染した靴や靴下の除去

水虫に感染した靴や靴下は、再度感染の原因となる可能性があるため、処分するか、適切に洗浄して真菌を除去しておくことが重要です。

早めの治療

もし水虫の症状が再発した場合は、早めに医師に相談して適切な治療を行うことで、再発を防止することができます。


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