淋菌性・クラミジア性咽頭炎
咽頭炎とは喉(咽頭)の感染症です。ウイルス性感染症や溶連菌などの風邪症候群も咽頭炎に分類されます。
通常の免疫や抗生剤で治癒に至らず、持続感染する細菌にクラミジア、淋菌などがあります。それぞれ、クラミジア性咽頭炎、淋菌性尿道炎となります。
クラミジアや淋菌は一般的に性病の原因と考えられ、性行為で移りやすいです。そのほか、マイコプラズマ、ウレアプラズマ等による感染も性病として当院で検査、診断、治療が可能です。
性的サービスを利用したり、不特定多数のパートナーがいたりする場合は特に注意が必要です。
原因
クラミジア性咽頭炎
オーラルセックスを含む性交渉により、侵入したクラミジア(C.トラコマティス)に感染することが原因です。
クラミジア感染症は性病の中では最も多く、若い世代では10%程度が感染しているという報告もあります。
淋菌性咽頭炎
クラミジア同様、オーラルセックスを含む性交渉により、侵入した淋菌(N. gonorrhoeae)に感染することが原因です。
症状
淋菌性咽頭炎、クラミジア性咽頭炎では、「風邪症状が治らない」「のどのイガイガが1週間経っても治らない」というような症状を訴える場合があります。
一方、症状のほとんどない方も30%程度いるといわれています。
重篤な症状になることは稀ですが、治療を行わないと自然には治らず、不妊症の原因になったり、他人に移してしまう可能性があります。
パートナーが淋菌・クラミジアなどと診断された方は、下記に示す「ピンポン感染」を防ぐために、無症状でも検査をした 方がよいでしょう。
咽頭炎の検査および診断
上記症状がある場合、喉のうがい液や、場合によっては尿などの分泌物を用いて、クラミジアや淋菌の検査が行えます。
症状がない場合や定期的な検査の淋菌、クラミジアおよびマイコプラズマやウレアプラズマの検査は健康保険での検査ができず、自費診療となります。
尿道炎の症状があり、クラミジア、淋菌感染が疑わしい場合、尿でも検査を行うことができます
尿道炎の治療法
原因によって治療に用いる薬剤が異なります。
クラミジアの場合はアジスロマイシンという抗生剤の内服治療となります。
淋菌の場合はロセフィンという抗生剤の点滴注射による治療となります。
その他の原因の場合は対応した抗生剤の内服治療となり、それぞれ治療方法が異なるため医師にご相談ください。
近年、抗生剤の効果がない菌(耐性菌)が増えており、一度目の治療で治りきらない場合があります。その場合は別の抗生剤を内服して治療します。
性感染症が原因となっている場合には、パートナーと一緒に治療を行うことが重要です。一方が治療を行なっても、相手が感染している状態では、再度感染してしまいます。(ピンポン感染といいます)
オーラルセックスでも感染してしまうためコンドームの使用だけでは完全に予防することはできません。自分が感染している可能性がある場合には、速やかに受診し適切な治療を受けましょう。「感染しない」と同時に「感染させない」意識が大切です。
住所:〒116-0001
東京都荒川区町屋4-8-4
最寄駅 都電荒川線 東尾久三丁目駅から徒歩3分
電話番号 03-3895-5365
※土曜日の診療時間は12時まで行っております。
休診日:土曜午後・日曜・祝日
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電話
診療項目
内科・消化器内科・皮膚科・泌尿器科・各種検診
診療時間
平日 9:00 ~ 12:30 16:00 ~ 19:00
土日祝日 9:00 ~ 12:00
休診日
土曜午後・日曜・祝日